Who Will The Next Fool Be?
CDが、ボビー・ブランドの『The Anthology 1952~1
982』。同趣向のCDや昔のLPは持っているし、曲目
も勿論ダブってしまうんだけど、安く見かけるとつ
い買ってしまうんだなあ、これが(笑)
昨日のダグ・サームの話じゃないけど、ブランドも
また若き日のダグに大きな影響を与えたテキサス・
ブルーズ〜R&Bの大物中の大物だ。その濃ゆ〜い感
じを若い頃のぼくは何故か敬遠していたのだが、次
第に年齢とともに良さが染みてきた。何と言っても
リチャード・マニュエルが全身全霊を込めた「Share
Your Love」がブランドに取り組むきっかけを作っ
てくれたし、ヴァン・モリソンも「Ain't Nothing Y
ou Can Do」を歌っていた。グレッグ・オールマン
も「Jelly,Jelly」を歌っていた。黒人音楽に憧れたあ
る世代以上のロック歌手は、みんなこんな風にブラ
ンドやレイ・チャールズの痕跡を感じさせているの
が面白いよね。
ダグも”どマイナー”・ブルーズの名曲「I 'll Take
Care Of You」や恥ずかしくなるくらいの定番曲
「Farther Up On The Road」をカヴァーしているけ
れど、語尾の伸ばし方やコブシ回しなど歌い方それ
自体にもブランドや彼のレーベル・メイトだったジュ
ニア・パーカーの痕跡をすごく感じてしまう。第一
ブランドの名パートナーだったウェイン・ベネット
はダグのレコーディングに駆り出されたこともある
ギタリストだし、あの重厚なホーン・セクション(
いわゆるデューク・ピーコック・サウンド)を再現
するほどの入れ込みようだった。
つまり、こういう謎解き話も17日のDJイベント”Sir
Doug Special”では実際に音を聞きながら楽しめる
という塩梅でして、今回もまた広報活動の一環と相
成りましたとさ(笑)
*かの有名なストマンこと「Stormy Monday Blues」では
ベネット氏のギターがとくに味わい深い。オールマンの
フィルモアはT.ボーンのヴァージョンではなく、こちら
に影響を受けていると思われます。
by obinborn | 2012-11-07 13:49 | blues with me | Comments(0)