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Atlantic R&Bを聞こう!

ワーナー・ミュージックの英断による”Atlantic R&B
1000円シリーズ”が大好評だと伝え聞く。ぼくもほん
の時々だけど原稿を書かせて頂いている『ブルース&
ソウル・レコード』誌とがっちり連携したというこの
企画、とにかくひたすら歓迎したい。

廉価CDながら歌詞やライナーノーツも充実したシリー
ズであり、タイトルも定番からちょっとしたコレクタ
ーズ・アイテムまで、その数もバラエティに富むもの
となっている。詳しいことはワーナーのサイトに譲り
たいが、一人の音楽ファンとしても久し振りに心が踊
った。

ぼくと同世代の人たちにとっては、かつてワーナー・
パイオニアがLP時代に発売した”アトランティックR&
B 1500円シリーズ”を思い起こす方々も少なくはない
だろう。ぼく自身まだ若かった20代の頃、このシリー
ズでレイ・チャールズやコースターズやオーティス・
レディングなどなどを次々と購入していったっけ。

とにかく豊富なカタログを誇るアトランティックだけ
にサザーン・ソウルもあれば、ノーザン・ソウルもあ
る。ニューオーリンズR&Bもあれば、テキサスはヒュ
ーストン出身のアーチ・ベル&ザ・ドレルズの隠れた
名作『There's Gonna Be A Showdown』(69年)も
ある。それらすべてがアトランティックという全国配
給網を通して人々に聞かれていた60~70年代が、一体
どれだけ豊かな収穫をもたらしたことだろう。それは
何もソウル・マニアだけのものではなく、ぼくのよう
なロック・ファンにも得も知れぬ感動を与えていった
のだと今も信じている。

こうした英断が低迷する音楽産業の突破口になって欲
しいと願わざるを得ない。ちなみに今回のこのシリー
ズのなか、ぼくはとりあえずダレル・バンクスとタミ
ー・リンの2枚をオーダーしたところだ。

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by obinborn | 2012-11-16 20:57 | one day i walk | Comments(0)  

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