思い出の中古レコード店
つくままに挙げていくと、銀座に2店あった老舗ハンターで出会
ったロニー・レインのファーストは大袈裟に言えばその後ぼくの
人生を決めてしまったようなものですし、高田馬場のタイムにも
学生時代よく出向きました。誰もが多かれ少なかれ似た体験を持
っていると思いますが、新譜一枚を買うのと同じ値段で中古盤を
3枚購入出来ることを知った時の電気的衝撃は今もなお鮮やかで
あり、そこからどんどん音楽的好奇心を広げていったのです。地
元の江古田では何といってもおと虫の存在が光っていました。至
近距離ということもあり、一時期はほぼ毎日通って店員さんに呆
れられるほどでした。今回はあくまで中古盤店が対象なので江古
田のテックスメックス専門店(以前はロック喫茶だった)CLAN
や吉祥寺の芽瑠璃堂、青山のパイドパイパー・ハウス、武蔵小山
のペットサウンズ(最高のロック・バンド、ホンクとの出会い!)
などは割愛しますが、それらのお店もまたぼくにとって大いなる
”スクール”であり”教師”であったことは論を待ちません。
今の若い人にはなかなかピンと来ない話かもしれませんが、かく
の如くあまたの中古盤店こそは音楽の交差点でした。80年代にな
ってから開店した下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチにも、
開店当初からマメに通っていました。そのフラッシュなり、おと
虫なりが今なお時代の逆風にもめげず頑張っている姿を拝見する
のは嬉しいことです!と同時に今なお足げくそれらの中古盤店に
通い続けている自分に呆れてしまうのも確かですが(笑)そして
勿論ディスクユニオンのとくに新宿店やお茶の水店では言葉にな
らないほどに、レコードとの大切な一期一会がありました。
CDなりダウンローディングなりへのアンチとしてのアナログ盤
の良さという比較論はもう結構ですし、それらのマーケットを見
込んだつもりの渋谷HMVには露骨な態度が透けて見えるようで、
筆者は何故か少しも心が動きません。レアな高額盤を偉そうに壁
掛けし勝手に博付けしているような店は、昔っからあまり縁がな
かったですね。それよりもダグ・サームが死んだ日、それを伝え
に行ったぼくを優しく受け止めてくれた下北沢HOY! HOY!RECO
RDSの兼藤さんの姿がずっとずっと忘れられません。
by obinborn | 2014-09-16 19:01 | one day i walk | Comments(5)
先週末に、国分寺の珍屋さんに行って来ました。田村さんも相変わらずお元気なようです。アルバート・リーのインストアルバムを購入。お店の入口には、パブロックのすべてが、しっかり置いてありました。
ました!拙書も置いてあったのですね(感涙!)
ね。メルリ堂の後、ホイホイレコードの店舗を出された前後
までは知っているのですが、その後は実家(農家)を継がれた
とか、通販サイトを始められたとか、断片的な情報が入って
くるだけで私も詳しくは知りません。私もまたお会いしたい
方です。