ラルフ・モリーナへ

以前スーマーさんのライブ終了後にニール・ヤング&クレイジー
ホースの『ZUMA』を聴きながら、彼が「ラルフ・モリーナの遅
れるドラムってすごくいいですね」と語ってきて、ぼくはああ、
スーマーさんは本当にロック音楽の核心を理解されているんだな
あ〜と感動した。彼自身が意外にも?以前はドラムス奏者だった
だったから、感じ入る部分が余計にあったのかもしれない。10代
の頃からずっと音楽を聴いてきたけれど、ラルフ・モリーナのド
ラムはいつもぼくを捉え続けてきた。彼はいわば”下手ウマ”の筆頭
格であり、何度テイクを重ねても半拍くらいは遅れる。これはもう
ラルフの手癖であり、大げさに言うならば存在証明のようなもの
だろう。クレイジーホースのバンド・サウンドも文字通り”暴れ馬”
だ。やはり音楽にはテクニックだけでは推し量れない何かがある。
嘘だと思ったら、彼らのセカンド・アルバム『Loose』(72年)を
聴いてみて欲しい。「クリックに合わせるなんて冗談だろ?」そん
なラルフ・モリーナの声が今にも聞こえてきそうだ。


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by obinborn | 2018-03-10 02:04 | rock'n roll | Comments(0)  

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