リヴォン・ヘルム「もし自由を感じられたらどんなにいいことだろう」

6年前の今頃、再来日したデヴィッド・ブロムバーグはステージ
からこう呼び掛けた「リヴォンが亡くなったらしい...」と。そん
な断片をまるで昨日のことのように思い出している。そう、今日
はリヴォン・ヘルムの命日だった。彼にとって最後のスタジオ・
アルバムとなってしまった『ELECTRIC DIRT』(Vanguard 09
年)を聞いている。一曲めがガルシア=ハンター作のTennessee
Jedだったことが面白い。というのもリヴォンは最初デッドのよう
なヒッピー・ロックを毛嫌いしていたから。そんな彼はこう打ち
明けている「何だ、音楽の根っ子は俺らザ・バンドと一緒だったん
だね」と。そんなエピソードを反芻しながら、Tennessee Jed
が鳴り出し、以下ステイプル・シンガーズ、ハッピー&アーティ・
トラウム、マディ・ウォーターズ、カーター・ファミリー、ランデ
ィ・ニューマンと連なっていくカバー曲が、計らずともリヴォンの
広範な音楽地図を物語っていく。アルバムの最後に置かれたのは、
ニーナ・シモンの名唱で知られるI Wish I Knew How It Would
Feel To Be Freeだ。かつては公民権運動を背景にして歌われた
「もし私が自由を感じることが出来たらどんなに素敵かしら」と
いう歌詞が、時と場所を変えて、リヴォンの白鳥の歌になった。

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by obinborn | 2018-04-19 17:09 | one day i walk | Comments(0)  

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