8月18日のイトウサチ&ブンケンバレエ団

18日はイトウサチ&ブンケンバレエ団を高円寺のJIROKICHI
にて。難産の末に完成した新作『きぼうのうた』のレコ発ライ
ブだけあって、超満員となった会場を前にイトウは達成感に満
たされた清々しいまでの笑顔を見せた。一番良かった頃のリン
ダ・ルイスを彷彿させるヴォイシングと、アクースティック・
トリオならではの骨格を剥き出しにしたシンプルな演奏がひた
すら気持ちいい。時にゲストとして鍵盤とパーカッションを加
えた色彩感溢れるグルーヴは、ジョニ・ミッチェルの『コート
&スパーク』や『夏草の誘い』を懐かしく思い起こさせる。

散文詩のような歌詞もいい。きっと彼女は言葉が説明的になっ
てしまう危うさを本能的に回避しているのだろう。だからこそ
削ぎ落とされた一字一句が際立ち、聞き手にイマジネイション
の余地を与え、ザクザクと刻まれるカッティングやしっとりと
したフィンガー・ピッキングを伴いながら胸に染み渡る。歌の
主人公が動き始め、自分の窓から見える世界を丁寧に描き出す。
そう、季節の変わり目のようないわし雲を見上げながら。


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by obinborn | 2018-08-19 00:37 | one day i walk | Comments(0)  

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