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ブリンズリー・シュウォーツの自尊心


夕方のスーパーで偶然にも以前の職場でお世話になった方
とバッタリ。主夫?さながらに10分ほど近況を報告し合っ
た。この人は私が辞める時唯一心配してくれた方なのでそ
れなりの信頼関係が出来ている。ハタから見れば取るに足
らないsmall town talkかもしれないが、自分こういう会話
嫌いじゃないですよ。こんな日は家に帰って聞くブリンズ
リーズが格別気持ち良い。もう何百回どころか何千回も聞
いた73年作『Please Don't Ever Change』だけど、まる
で生まれたばかりの新譜のように響き亘る。元々華々しい
話題には最初から縁がなく、フィルモア・イーストで背負
った借金を返済するためにロンドンのパブ・サーキットを
くまなく回ったというほろ苦い出発をしたグループである。
マネジャーのデイヴ・ロビンソンは「音楽的な自尊心だけ
は誰にも負けなかった」と記したけれども、同時代に華
々しく活躍したあまたのブリティッシュ・ロッカーに比べ
れば、殆ど語られることなく終わった約5年の活動期間だ
った。何しろパブの酔っ払い相手の演奏ばかりで、たまに
来るリクエストといえば全米トップ40くらい。決してニッ
ク・ロウやイアン・ゴムがソングライティングを手掛けた
曲ではない。その事態に彼らは一体どれくらい傷付き苦し
められたことだろう?それでもいつか時の審判は下るもの
だ。自尊心を売り飛ばさなかった彼らは、解散した75年の
3月から数えておよそ48年以上経つ今でも、本当に音楽を
愛するファンからリスペクトされ、こうして日本盤のCD
がリリースされている。そのことの価値を思わずにはいら
れない。


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by obinborn | 2018-12-06 18:14 | one day i walk | Comments(0)  

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