3月14日の吉村瞳
14日は新橋のアラテツで吉村瞳のワンマン・ライブを。マディ
・ウォーターズの「ローリン&タンブリン」から自作の「ブル
ーバード」まで、淀みなく流れる起承転結が素晴らしかった。
ワイゼンボーンは控え目にし、通常のアクースティック・ギタ
ーを中心にグイグイと押していく、そんな力感がこの日は際立
つ。吉村はカバー曲の審美眼も見事だが、フィンガーピッキッ
ングで奏でられる「カラー・オブ・マザー」や、7thコードで
組み立てていく新曲「ヴァレーシア」といったオリジナルは息
を呑むほど鮮烈で、ちょっと言葉では言い表せない体験となっ
た。ある日突然天災はやってくる。海は荒れ、山は崩れる。そ
れらを前に私たちは為すすべもなく、呆然と立ち尽くすだけだ。
それでも吉村瞳はきっと歌を携え、澄んだ目でこの世界を見渡
していくことだろう。
by obinborn | 2019-03-15 12:33 | one day i walk | Comments(0)