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闘病記:その3

癌のことをインターネットで「告白」するかどうか。実は最初はそのことですごく躊躇する部分もあったのですが、結果的に同じ病を体験された方の貴重なアドバイスや、皆様からの励ましの言葉などを頂き、大変感謝しております。先ほども現在リハビリ中という学生時代の後輩が体験談のメッセージを送ってくれました。自分の悩みを吐き出すというといささか語弊があるのですが、ガンという大病のことを学び、皆んなが何らかを共有する手立てになればいいなと思っています。今やガンは成人のうち二人に一人が罹る病と言われています。脅かすわけではありませんが、たとえあなたが酒や煙草を一切やらず、またいくら健康に気を配った生活をしていても、ある日突然発病してしまうのがガンの恐ろしさなのです。それは本当に残酷なくらい「公平」に訪れてしまうのです。私自身毎年欠かさず検診してきた人間ドックがほぼ「オールA」であっただけに、油断していた部分はあったのですが、体に少しでも違和感(味覚の変化、喉の詰まり、痰や咳など)を覚えたならば、なるべく早期に専門医を訪ねてみてくださいね。私の場合発見が遅れてしまったのが悔やまれますが、幸いにも現在順調に治療のプログラムをこなしており、「普通の暮らし」を営みたいという気持ち、与えられた生を慈しみたいという想いは、病気以前に比べて遥かに強まってきました。無論これからも無傷のまま末長く生きるという訳にはいかないでしょうが、たとえ一年であっても、二年であっても、今を生きたい!という気持ちが湧き上がってきました。病気が発覚した3月中旬当初の落ち込みから、少しずつ抜け出しつつあることをまずはご報告させてください。改めて皆様のお気持ちに感謝しております。


小尾 隆
2020年4月21日
闘病記:その3_e0199046_05425827.jpg

by obinborn | 2020-04-21 05:43 | one day i walk | Comments(1)  

Commented by p90 at 2020-04-30 23:03 x
Livingston Taylorをyoutubeで聴いていたら
不意にこの曲がかかり、魂を鷲掴みにされた気分
小尾さんにも聴いてほしいな
https://www.youtube.com/watch?v=2rd8VktT8xY

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