2022年も残すところあと8週間。少し早い気もしますが、今年購入した743枚(今日時点)のレコードから絞りに絞り、特に印象的だった10枚を厳選してみました。最初に一応お断りしておきますが、これはいわゆる年間ベストではなく、あくまで私個人がこの一年で探し出したアルバム及びシングル盤という意味です。
まず2月9日に御茶ユニのレア・グルーヴ館でアーチ・ベル&ザ・ドレルズ『ショウダウン』のプロモMono盤を見つけて狂喜しました。テキサスはヒューストン出身の彼らですが、ギャンブル&ハフに制作を委ねてフィラデルフィアのシグマ・スタジオで録音するというアプローチが不思議なミクスチュア感覚を醸し出しています。3月2日には池ユニでイーストL.A.の神話的グループ、『シー・ミッドナイターズ』を、3月15日には新宿ユニの中古センターで長年探し続けていたジュニア・パーカー『ハニー・ドリッピン・ブルース』をやっと見つけました。ガレージ・ライクな前者、モダン・ブルースの最も味わい深いアーティストの後者、ともに心が震えます。
5月9日に渋ユニで掘ったフェイシズ「メイビー・アイム・アメイズド」は、シングルのみで発売されたレアなスタジオ・ヴァージョンです。8月8日には吉ユニの7インチ廃盤セールで無事初期ダグ・サームの「イフ・アイ・エヴァー・ニード・ユー」warrior盤を捕獲しました。彼らしいローカルで埃っぽい匂いがする3連バラードです。忘れもしないダグの23回忌はもうすぐですね。
夏が終わってからもレコ探求は続きます。私の誕生日近くだった9月24日には、下北フラッシュでプレミアーズの「ファーマーズ・ジョン」を見つけました。この曲はニール・ヤングとロス・ロボスのカバーでも知られているガレージ・ロックの古典です。9月27日にはやはりフラッシュにてチャック・ベリー『イズ・オン・トップ』を。70年代の米chess再発盤にもかかわらず太い音圧に驚かされました。これまで愛聴してきた日Pヴァイン盤はダイナミック・レンジがイマイチでしたからね。
10月20日には新宿ユニのソウル/ダンスミュージック館でヴァレンチノズの名曲「ルッキン・フォー・ア・ラブ」を発見!たまに拍子抜けするほどあっさり見つかる時がありますが、私の場合はこの日がまさにそうでした。ところで10月23日に湯浅さんと一緒に行った池ユニでリトル・ミルトン『ウィ・アー・ゴナ・メイク・イット』のチェッカー原盤が投げ売りされていたのには本当にびっくりさせられました。10月31日にはダスティ・スプリングフィールドの記念碑的名作『イン・メンフィス』の初期プレス盤を。秋晴れの今日も繰り返しずっと聴いていました。