音による叙情詩〜サーディンヘッド

音による叙情詩。果てしない大地のような鼓動。どこまでも流線を描いていく光と波のようなサウンドスケープ。そんなサーディンヘッドの演奏を30日は原宿のクロコダイルにて。やはりこれなしには年を越せまい。メンバー四人のプレイヤーヴィリティ、情感の豊かさ、楽器の色艶。今夜の彼らはどこから切ってもトップの水準を更新する逞しさに満ちていた。

音楽というメタファーを信じ、日々の修練を怠ることなく、自分たちの全存在を委ねていく。それも言葉で説明するのではなく、あくまで音そのものに全神経を集中させる。なんて尊いミュージシャンたちなんだ！結成から22年。サーディンヘッドの旅は終わらない。私は明日もきっと彼らと出会うことだろう。