2018年 09月 30日 ( 1 )

 

ラス・タイトルマンが回想するリトル・フィートのデビュー・アルバム

「リトル・フィートのファースト・アルバムは私が初めて
プロデュースしたレコードでした。69年当時のロスアンジ
ェルスを振り返ると、リトル・フィートはドアーズやステ
ッペン・ウルフやスリー・ドッグ・ナイトとは比較になら
ないほど無名でした。しかしフィートの連中はいつの間にか
L.Aで新たな音楽的コミュニティを築いていたのです。ロウ
エル・ジョージはとてもファンタスティックなソングライタ
ーであり、南カリフォルニアにフォーク・ロックの学校があ
るとすれば、それら全てを融合したようなものでした。そこ
にはハウリン・ウルフとザ・バンドとランディ・ニューマン
からの影響が認められましたね。とてもカントリー音楽の
匂いがして、そこにはトラック運転手がサービス・エリアで
休憩したり、ウェイトレスがにこやかに振る舞う様、あるい
はすっかり意気消沈した孤独な敗者たちが描かれていました。
そう、ローウェルはそれらを歌に託すのが実に上手かった。

私が彼と出会ったのはラヴィ・シャンカールの音楽教室で、
ちょうどビートルズが『サージェント・ペパーズ』を出した
67年のことでした。あのアルバムに収録されたジョージ・
ハリソンのシタール曲WithIn You,Without Youは衝撃的で、
私たち二人はすぐさまシタールを習おうと学校に通ったので
す。ローウェルは他の楽器にも手を伸ばし、ドラムス、尺八、
そして勿論ギターなども学んでいきました。やがてザ・バー
ズがTruck Stop GirlにWillin'と2曲もローウェルの曲を取り
上げてくれました。私はワーナー・ブラザーズのレニー・ワ
ロンカーのオフィスに彼らを連れていき、ローウェルとビル
・ペインはレニーを前にその2曲を歌い演奏したのです。ビ
ルは部屋に備え付けられていた小さなアップライト・ピアノ
を使っていたなあ。そしてレニーは即答しました『グレイト
だね!すぐさま2階に行ってモー・オースティンと契約して
こい!』ってね」

(ラス・タイトルマンの回想/2007年ニューヨークにて/
08年に再発されたリトル・フィート『ファースト』のモー
ビル・フィデルティ・サウンド・ラブ盤より)

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by obinborn | 2018-09-30 18:20 | Comments(1)