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2019年 05月 13日 ( 1 )

 

ボズ・スキャッグスの東京公演から見えてきたもの

黒川さんが送付してくれたボズ東京公演のリストを見ると、
彼の代表作『シルク・ディグリーズ』から7曲!も選ばれて
いることに驚かされるが、決して悪いとは思えない。76年に
リリースされたそのアルバムはAORのバイブルと言われ、
その種のガイドブックでも必須アイテムとして登場するが、
それ以前の彼を知る自分にとっては、ボズが彼なりのブルー
アイド・ソウルを発展させたものだったと解釈している。よく
ルーツ音楽とAORとをまるで対立軸のように考える人がいる
けれど、プアな聞き方だと言わざるを得ない。例えばボズが
これまで好んでカバーしてきたアル・グリーンやアラン・トゥ
ーサンにしてもAORライクなアプローチをした時期はあり、
それらを踏まえれば意固地なルーツ原理主義は果たしてどうか
?と疑問を呈さずにはいられない。確かにブルーズ/R&BとAO
Rとでは音の質感が違うのは認めよう。しかし表面的な部分の
下(細野晴臣言うところの共通分母)にあるものを見なければ
大衆音楽は語れまい。というわけで『シルク』アルバムを軸に
しながらも、The Feeling Is GoneにJust Got To Knowと、
最新作からボビー・ブランドとジミー・マクラクリンのブルー
ズ2曲を連ね、アンコールの最後をチャック・ベリーのYou
Never Can Tell(ロニー・レインやエミルー・ハリスも録音し
た)で締める辺りに、ボズの育ってきた音楽背景がはっきりと
伺える。それらルーツの延長線上に『シルク〜』があることを
しっかりと受け止めたい😎✌️

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by obinborn | 2019-05-13 12:12 | blues with me | Comments(0)