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カテゴリ:東京ローカル・ホンク( 75 )

 

4月29日の東京ローカル・ホンク


29日は東京ローカル・ホンクのワンマンを青山の月見ルにて。
日本語の自然な連なり。それがバンド・サウンドで弾力を増し
ていく彼らの音楽をとことん堪能した。先代が過去50年間試行
錯誤してきた「日本語のロック」というテーマから逃げること
なく、むしろ正直過ぎるくらい実直に取り組んできたホンクだ
が、その答えがこの夜の演奏にあった。自分たちの町(彼らは
主に城南地区出身)から見える風景を見つめ慈しみながらも、
綺麗事には終わらず、自分が違和を感じたことにはきちんと抗
義を申し立てる。この10年間木下弦二のソングライティングを
曲がりなりにも観察してきた筆者には、まるで一人の無邪気な
青年が現実の様々に直面し、悩みながら、この世の中の理不尽
に立ち向かっていく姿のように思えてならない。しかしながら、
そんな焦燥を直裁的なメッセージでもっともらしく言い表すの
ではなく、時にジョアン・ジルベルトや、カエターノ・ヴェロ
ーゾといったブラジル音楽の才人にも似た暗喩で聞き手を優し
く包み込んでいくのだからたまらない。そんな弦二の手となり
足となってきた新井健太b、田中クニオds、井上文貴gのプレイ
ヤービリティを思うと、ちょっと涙が出てくるほどだ。ラテン
・ビートの「引っ越し娘」に始まり、ジョン・レノンのGod
に匹敵する哲学的な「みもふたもない」を終盤の頂点とし、ア
ンコールを鮮烈なアカペラ・コーラスが映える「サンダル鳴ら
しの名人」で締める。その最終曲で聴衆と分かち合うコーラス
に、音楽が生まれる場所のことを思わずにはいられなかった。


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by obinborn | 2019-04-30 00:55 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

7月16日の東京ローカル・ホンク

簡素な言葉が音によって肉付けされ、懐かしい風景を
伴いながら広がっていく。そんな東京ローカル・ホン
クの3時間にも及ぶ16日のライブは圧巻だった。会場
の渋谷B.Y.Gには初めてと思われる若い人たちもちらほ
ら。世代を問わず、こうして広く間口を開けていると
ころがホンクらしい。聞こえない歌詞が一切ない。歌
が四季折々の表情や人々の喜怒哀楽とともに聞こえて
くる。そう、かつてザ・バンドやキンクスが描いた群
像劇のように。この夜久しぶりに選曲された「いつも
いっしょ」にしても、かえって聞き手にいつもいっしょ
にいられなくなった家族や親族、あるいは仲間のこと
を思い起こさせたほど。そう、天災によって200人以
上の死者を出した時期だけに、「いつもいっしょ」は
この夜特別な歌となった。


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by obinborn | 2018-07-17 00:29 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月26日の東京ローカル・ホンク

パーフェクトな夜だった。繰り出す音と言葉とが鮮やかに
合致し、一切の無駄なく響き渡る。そんな東京ローカル・
ホンクのワンマン・ライブを26日は高円寺のJIROKICHI
にて。人々の暮らしに目を向け町を観察しながら、ホンク
の四人は歌を弾ませる。MCでソングライターの木下弦二
が振り返ったように、放埓な10代のロックから脱した彼は
年齢や世代を選ぶことない、かけがいのない歌の数々を紡
いでゆく。それらの歌がたとえ時代と交差しなくても、顧
られなくても、この人はけっして負けはしなかった。その
信念と価値のことを思う。緊密なバンド・アンサンブルは
日本のロックの頂点に達している。


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by obinborn | 2018-06-27 00:49 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月3日の木下弦二

3日は木下弦二のソロ・アコースティック・ライブを高円寺
のペリカン時代にて。自ら書いた東京ローカル・ホンクの曲
から荒井由実や吉田拓郎のカバーまで、全29曲をたっぷり歌
ってくれた。ひと言で弾き語りと言っても、彼の場合はジョ
アン・ジルベルトやカエターノ・ヴェローゾに連なるような
リズムのさざ波や和声感覚に長けていて、周りの空気を震わ
せる。その一方でジョン・レノンやジミ・ヘンドリクスを思
わせる語彙もあり、様々なバックグラウンドがあることを感
じさせる。生まれ持った才能を自覚し、その澄んだ水を涸ら
さないよう修練を重ねながら、この人は歌を届ける。柔らか
いヴォイシングとなだらかなメロディの輪郭に、この夜もま
た惹き付けられた。

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by obinborn | 2018-06-04 16:44 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

4月8日の東京ローカル・ホンク

どんなに勇ましい言葉よりも、遥かに染み渡る音がある。それら
がまるで木霊のように広がっていきました。ホンク、いつもあり
がとう!


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by obinborn | 2018-04-09 01:05 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

11月28日の東京ローカル・ホンク

日本語のロックもここまで来たかと思わずにはいられない。
そんな東京ローカル・ホンクの今年最後のワンマン・ライブ
を28日は横浜のサムズアップにて、計19曲およそ2時間半に
亘って堪能した。自分が暮らす町から見える人々や風景をあ
りのままにスケッチし、ロックカルテットならではの含蓄あ
る演奏で弾みを付けていく。そんな彼らの音に酔いしれた。
洋楽のコピーから始まった日本のロックの大いなる到達。そ
んな風に言い換えても構わない。巻き舌英語の稚拙な表現で
はなく、月や手紙あるいは商店街といった単語が実感を伴い
ながら胸に染み渡り、まるで自分の埃だらけの心が浄化され
るかのよう。たとえ明日世界が終わったとしても、私はホン
クの音と言葉を愛でることだろう。

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by obinborn | 2017-11-29 01:36 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

8月27日のホンク

27日は東京ローカル・ホンクを柴崎のCampickにて。彼らの
ライブに接するのは6月22日以来のことだったが、無駄のな
いバンド・アンサンブルに心奪われた。四人それぞれの音が
緊密に連携し、それぞれのパートを補完し合いながら、日本
語の歌詞をくっきりと、いわし雲のように澄み渡らせていく。
平易な言葉に光と影が加わり、ビートという弾力を付けてゆ
く。このようなロック・バンドと出会えた喜びを今夜もまた
噛み締めずにはいられない。そういえば今年はぼくがホンク
と出会ってちょうど10年めになる。

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by obinborn | 2017-08-27 22:43 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月25日の木下弦二

25日は木下弦二のソロ・ワンマン・ライブを高円寺のペリ
カン時代にて。まるで青年がそのまま大人になったような
無垢な声とギターに酔いしれた。写真に映っている木下の
シグネチャーとなるセミアコではなく、今回はアクーステ
ィック・ギターを用いての弾き語りであり、まるでアント
ニオ・カルロス・ジョビンからカエターノ・ヴェローゾへ
と連なっていくブラジル音楽のような、豊潤な音楽世界が
瑞々しかった。そう、この人にいつも感じるのはカエター
ノに似た音楽的な引き出しのことだ。

2時間半ほど、きっと25曲以上歌ったのではないだろうか。
うずまき時代の初期作「おいのりのうた」もあれば、彼が
「今一番歌いたい」と前置きした新曲の「Dark Matter」あ
るいは、あの懐かしいポリスの「孤独のメッセージ〜Mess
age In The Bottle」やジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」
が終盤に飛び出し、荒井由実の「翳りゆく部屋」や太田裕
美の「木綿のハンカチーフ」が、不意打ちのように聞き手
たちの心の奥底を揺さぶっていく。

そんな場面の連続だった。音楽が古いとか新しいとかでは
なく、どれだけ人々の記憶に留まるか。まるで俳句のよう
に研ぎ澄まされた「またあおう」や東京ローカル・ホンク
の代表曲「遠い願い」を耳にすると、木下弦二という希有
なソングライターの骨格に触れる思いがする。その歌は今
日も普段の暮らしのなかに染み込み、昨日とそれほど変わ
り映えしない町の景色を彩り、人と人との交差点や分岐点
をそっと照らし出す。


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by obinborn | 2017-06-26 00:14 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月25日の木下弦二

25日は木下弦二のソロ・ワンマン・ライブを高円寺のペリ
カン時代にて。まるで青年がそのまま大人になったような
無垢な声とギターに酔いしれた。写真に映っている木下の
シグネチャーとなるセミアコではなく、今回はアクーステ
ィック・ギターを用いての弾き語りであり、まるでアント
ニオ・カルロス・ジョビンからカエターノ・ヴェローゾへ
と連なっていくブラジル音楽のような、豊潤な音楽世界が
瑞々しかった。そう、この人にいつも感じるのはカエター
ノに似た音楽的な引き出しのことだ。

2時間半ほど、きっと25曲以上歌ったのではないだろうか。
うずまき時代の初期作「おいのりのうた」もあれば、彼が
「今一番歌いたい」と前置きした新曲の「Dark Matter」あ
るいは、あの懐かしいポリスの「孤独のメッセージ〜Mess
age In The Bottle」やジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」
が終盤に飛び出し、荒井由実の「翳りゆく部屋」や太田裕
美の「木綿のハンカチーフ」が、不意打ちのように聞き手
たちの心の奥底を揺さぶっていく。

そんな場面の連続だった。音楽が古いとか新しいとかでは
なく、どれだけ人々の記憶に留まるか。まるで俳句のよう
に研ぎ澄まされた「またあおう」や東京ローカル・ホンク
の代表曲「遠い願い」を耳にすると、木下弦二という希有
なソングライターの骨格に触れる思いがする。その歌は今
日も普段の暮らしのなかに染み込み、昨日とそれほど変わ
り映えしない町の景色を彩り、人と人との交差点や分岐点
をそっと照らし出す。


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by obinborn | 2017-06-26 00:14 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

2月25日の東京ローカル・ホンク

奇跡のような夜だった。繰り出される音と言葉のひとつひとつ
が明晰に響き、確かな輪郭を描きながら溢れ出てゆく。そんな
東京ローカル・ホンクのワンマン・ライブを25日は渋谷B.Y.G
にて。筆者のホンク追っかけ歴は今年でちょうど10年になるの
だが、彼らはその倍以上の歳月を費やしながら自らの音楽を磨
いてきた。ホンクメンの修練の日々に感服せざるを得ない。

音楽を志す過程ではいろいろな試行錯誤があったことだろう。
洋楽のコピーから始まり、”ロック的な言語”への共感と反発と
を同時に抱え込みながら、ホンクはいつしか他の誰でもない日
本語のロックを確立した。フラワー・ムーヴメントでもスウィ
ンギン・ロンドンでもウッドストック・ネーションでもない、
自分たちの普段着の姿形。その実感をグループのソングライタ
ーである木下弦二はとても大事にする。

借り物の思想や出来合いの言語はいつしか廃れていく。自分の
周りの大勢がイエス!と言った時、それに従えばどれだけ楽な
ことだろう。どれだけ疎外感に苛まれないことだろう。急かさ
れるように政治をテーマに歌えば何かの保険を得られるのだろ
うか?少なくともぼくはそうは思わない。ホンクのアカペラ・
コーラスが冴え渡る「夏みかん」を聞く時、自分がいつしか失
くしてしまった光景を想う。複数の詩人たちの連詩から生まれ
た「また会おう」に接して、人の営みの切なさを知る。太田〜
品川区の工場街をスケッチした「昼休み」で、名もない人々の
群像劇へと想いを馳せる。そんなホンクの歌世界を誇らしく思
わずにはいられない一夜だった。

〜セットリスト〜
第一部
1 インプロ〜ハイウェイソング
2 お手手繋いで
3 お馬鹿さん
4 目と手
5 鏡の中
6 遠い願い
7 拡声器
8 心の行進
9 お散歩人生
10 Dark Matter

第二部
1いつもいっしょ
2 お手紙
3 昼休み
4 夜明け前
5 夏みかん
6 質問(仮タイトルの新曲)
7社会のワレメちゃん
8 みもふたもない
9 港の見える丘(機材トラブルのため即興で)
10 また会おう

EN
1 おいでおいで

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by obinborn | 2017-02-26 00:41 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)