カテゴリ:東京ローカル・ホンク( 74 )

 

7月16日の東京ローカル・ホンク

簡素な言葉が音によって肉付けされ、懐かしい風景を
伴いながら広がっていく。そんな東京ローカル・ホン
クの3時間にも及ぶ16日のライブは圧巻だった。会場
の渋谷B.Y.Gには初めてと思われる若い人たちもちらほ
ら。世代を問わず、こうして広く間口を開けていると
ころがホンクらしい。聞こえない歌詞が一切ない。歌
が四季折々の表情や人々の喜怒哀楽とともに聞こえて
くる。そう、かつてザ・バンドやキンクスが描いた群
像劇のように。この夜久しぶりに選曲された「いつも
いっしょ」にしても、かえって聞き手にいつもいっしょ
にいられなくなった家族や親族、あるいは仲間のこと
を思い起こさせたほど。そう、天災によって200人以
上の死者を出した時期だけに、「いつもいっしょ」は
この夜特別な歌となった。


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by obinborn | 2018-07-17 00:29 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月26日の東京ローカル・ホンク

パーフェクトな夜だった。繰り出す音と言葉とが鮮やかに
合致し、一切の無駄なく響き渡る。そんな東京ローカル・
ホンクのワンマン・ライブを26日は高円寺のJIROKICHI
にて。人々の暮らしに目を向け町を観察しながら、ホンク
の四人は歌を弾ませる。MCでソングライターの木下弦二
が振り返ったように、放埓な10代のロックから脱した彼は
年齢や世代を選ぶことない、かけがいのない歌の数々を紡
いでゆく。それらの歌がたとえ時代と交差しなくても、顧
られなくても、この人はけっして負けはしなかった。その
信念と価値のことを思う。緊密なバンド・アンサンブルは
日本のロックの頂点に達している。


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by obinborn | 2018-06-27 00:49 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月3日の木下弦二

3日は木下弦二のソロ・アコースティック・ライブを高円寺
のペリカン時代にて。自ら書いた東京ローカル・ホンクの曲
から荒井由実や吉田拓郎のカバーまで、全29曲をたっぷり歌
ってくれた。ひと言で弾き語りと言っても、彼の場合はジョ
アン・ジルベルトやカエターノ・ヴェローゾに連なるような
リズムのさざ波や和声感覚に長けていて、周りの空気を震わ
せる。その一方でジョン・レノンやジミ・ヘンドリクスを思
わせる語彙もあり、様々なバックグラウンドがあることを感
じさせる。生まれ持った才能を自覚し、その澄んだ水を涸ら
さないよう修練を重ねながら、この人は歌を届ける。柔らか
いヴォイシングとなだらかなメロディの輪郭に、この夜もま
た惹き付けられた。

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by obinborn | 2018-06-04 16:44 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

4月8日の東京ローカル・ホンク

どんなに勇ましい言葉よりも、遥かに染み渡る音がある。それら
がまるで木霊のように広がっていきました。ホンク、いつもあり
がとう!


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by obinborn | 2018-04-09 01:05 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

11月28日の東京ローカル・ホンク

日本語のロックもここまで来たかと思わずにはいられない。
そんな東京ローカル・ホンクの今年最後のワンマン・ライブ
を28日は横浜のサムズアップにて、計19曲およそ2時間半に
亘って堪能した。自分が暮らす町から見える人々や風景をあ
りのままにスケッチし、ロックカルテットならではの含蓄あ
る演奏で弾みを付けていく。そんな彼らの音に酔いしれた。
洋楽のコピーから始まった日本のロックの大いなる到達。そ
んな風に言い換えても構わない。巻き舌英語の稚拙な表現で
はなく、月や手紙あるいは商店街といった単語が実感を伴い
ながら胸に染み渡り、まるで自分の埃だらけの心が浄化され
るかのよう。たとえ明日世界が終わったとしても、私はホン
クの音と言葉を愛でることだろう。

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by obinborn | 2017-11-29 01:36 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

8月27日のホンク

27日は東京ローカル・ホンクを柴崎のCampickにて。彼らの
ライブに接するのは6月22日以来のことだったが、無駄のな
いバンド・アンサンブルに心奪われた。四人それぞれの音が
緊密に連携し、それぞれのパートを補完し合いながら、日本
語の歌詞をくっきりと、いわし雲のように澄み渡らせていく。
平易な言葉に光と影が加わり、ビートという弾力を付けてゆ
く。このようなロック・バンドと出会えた喜びを今夜もまた
噛み締めずにはいられない。そういえば今年はぼくがホンク
と出会ってちょうど10年めになる。

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by obinborn | 2017-08-27 22:43 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月25日の木下弦二

25日は木下弦二のソロ・ワンマン・ライブを高円寺のペリ
カン時代にて。まるで青年がそのまま大人になったような
無垢な声とギターに酔いしれた。写真に映っている木下の
シグネチャーとなるセミアコではなく、今回はアクーステ
ィック・ギターを用いての弾き語りであり、まるでアント
ニオ・カルロス・ジョビンからカエターノ・ヴェローゾへ
と連なっていくブラジル音楽のような、豊潤な音楽世界が
瑞々しかった。そう、この人にいつも感じるのはカエター
ノに似た音楽的な引き出しのことだ。

2時間半ほど、きっと25曲以上歌ったのではないだろうか。
うずまき時代の初期作「おいのりのうた」もあれば、彼が
「今一番歌いたい」と前置きした新曲の「Dark Matter」あ
るいは、あの懐かしいポリスの「孤独のメッセージ〜Mess
age In The Bottle」やジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」
が終盤に飛び出し、荒井由実の「翳りゆく部屋」や太田裕
美の「木綿のハンカチーフ」が、不意打ちのように聞き手
たちの心の奥底を揺さぶっていく。

そんな場面の連続だった。音楽が古いとか新しいとかでは
なく、どれだけ人々の記憶に留まるか。まるで俳句のよう
に研ぎ澄まされた「またあおう」や東京ローカル・ホンク
の代表曲「遠い願い」を耳にすると、木下弦二という希有
なソングライターの骨格に触れる思いがする。その歌は今
日も普段の暮らしのなかに染み込み、昨日とそれほど変わ
り映えしない町の景色を彩り、人と人との交差点や分岐点
をそっと照らし出す。


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by obinborn | 2017-06-26 00:14 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

6月25日の木下弦二

25日は木下弦二のソロ・ワンマン・ライブを高円寺のペリ
カン時代にて。まるで青年がそのまま大人になったような
無垢な声とギターに酔いしれた。写真に映っている木下の
シグネチャーとなるセミアコではなく、今回はアクーステ
ィック・ギターを用いての弾き語りであり、まるでアント
ニオ・カルロス・ジョビンからカエターノ・ヴェローゾへ
と連なっていくブラジル音楽のような、豊潤な音楽世界が
瑞々しかった。そう、この人にいつも感じるのはカエター
ノに似た音楽的な引き出しのことだ。

2時間半ほど、きっと25曲以上歌ったのではないだろうか。
うずまき時代の初期作「おいのりのうた」もあれば、彼が
「今一番歌いたい」と前置きした新曲の「Dark Matter」あ
るいは、あの懐かしいポリスの「孤独のメッセージ〜Mess
age In The Bottle」やジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」
が終盤に飛び出し、荒井由実の「翳りゆく部屋」や太田裕
美の「木綿のハンカチーフ」が、不意打ちのように聞き手
たちの心の奥底を揺さぶっていく。

そんな場面の連続だった。音楽が古いとか新しいとかでは
なく、どれだけ人々の記憶に留まるか。まるで俳句のよう
に研ぎ澄まされた「またあおう」や東京ローカル・ホンク
の代表曲「遠い願い」を耳にすると、木下弦二という希有
なソングライターの骨格に触れる思いがする。その歌は今
日も普段の暮らしのなかに染み込み、昨日とそれほど変わ
り映えしない町の景色を彩り、人と人との交差点や分岐点
をそっと照らし出す。


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by obinborn | 2017-06-26 00:14 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

2月25日の東京ローカル・ホンク

奇跡のような夜だった。繰り出される音と言葉のひとつひとつ
が明晰に響き、確かな輪郭を描きながら溢れ出てゆく。そんな
東京ローカル・ホンクのワンマン・ライブを25日は渋谷B.Y.G
にて。筆者のホンク追っかけ歴は今年でちょうど10年になるの
だが、彼らはその倍以上の歳月を費やしながら自らの音楽を磨
いてきた。ホンクメンの修練の日々に感服せざるを得ない。

音楽を志す過程ではいろいろな試行錯誤があったことだろう。
洋楽のコピーから始まり、”ロック的な言語”への共感と反発と
を同時に抱え込みながら、ホンクはいつしか他の誰でもない日
本語のロックを確立した。フラワー・ムーヴメントでもスウィ
ンギン・ロンドンでもウッドストック・ネーションでもない、
自分たちの普段着の姿形。その実感をグループのソングライタ
ーである木下弦二はとても大事にする。

借り物の思想や出来合いの言語はいつしか廃れていく。自分の
周りの大勢がイエス!と言った時、それに従えばどれだけ楽な
ことだろう。どれだけ疎外感に苛まれないことだろう。急かさ
れるように政治をテーマに歌えば何かの保険を得られるのだろ
うか?少なくともぼくはそうは思わない。ホンクのアカペラ・
コーラスが冴え渡る「夏みかん」を聞く時、自分がいつしか失
くしてしまった光景を想う。複数の詩人たちの連詩から生まれ
た「また会おう」に接して、人の営みの切なさを知る。太田〜
品川区の工場街をスケッチした「昼休み」で、名もない人々の
群像劇へと想いを馳せる。そんなホンクの歌世界を誇らしく思
わずにはいられない一夜だった。

〜セットリスト〜
第一部
1 インプロ〜ハイウェイソング
2 お手手繋いで
3 お馬鹿さん
4 目と手
5 鏡の中
6 遠い願い
7 拡声器
8 心の行進
9 お散歩人生
10 Dark Matter

第二部
1いつもいっしょ
2 お手紙
3 昼休み
4 夜明け前
5 夏みかん
6 質問(仮タイトルの新曲)
7社会のワレメちゃん
8 みもふたもない
9 港の見える丘(機材トラブルのため即興で)
10 また会おう

EN
1 おいでおいで

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by obinborn | 2017-02-26 00:41 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

2月23日の木下弦二

約一ヶ月ぶりに福岡から上京した木下弦二のソロ・ライブを
23日神田は小川町のショーンにて堪能した。東京ローカル・
ホンクのソングライターとして長年に亘り活動してきた人だ
が、バンド・サウンドの豊かさを極めたホンクの音楽とはま
た別の、弾き語りならではの秘めやかな響きに今夜も酔った。
一曲が終わるごとにその余韻を思わず反芻したくなる。そん
な歌い手は稀だ。

昭和歌謡の「アカシアの雨が降る時」や「上を向いて歩こう」
を取り上げる時でも、木下のオリジナルとしてお馴染みの「
ハイウェイソング」や「お手紙」を歌う時でも、彼が言葉を
慈しみ、和声を飛躍させ、さらに世の中をすくっと見渡して
いることが解る。木下が弾くアクースティック・ギターには
ジョアン・ジルベルトからカエターノ・ヴェローゾに至るブ
ラジル音楽の語彙があり、はっぴいえんどやはちみつぱいが
切り開いてきた日本語ロックの衒いの表情がある。そんな一
つ一つを改めて噛み締めてみた。

木下弦二は人一倍社会への意識が強いアーティストだ。その
ことはこれまで彼が発してきたMCや発言からも容易に見て
取れる。ただ木下の場合それらをダイレクトに歌へと反映さ
せたりはしない。彼はきっと本能として、あるいは意識しつ
つ、歌が一定の党派性を帯びてしまう危険を敏感に察してい
るのだろう。「僕は”長持ちする歌”を歌いたいんです。若い
頃はいわゆる”ロックの言語”に頼っていた時期もありました。
でも僕は歌に対してもっと篩にかける作業をしたい」と。

勇ましいメッセージ・ソングが必ずしも人々の心を溶かすと
は限らない。いや、言葉と主張が強ければ強いほど、その網
から零れ落ちてしまう感情の襞は少なくないのではないだろ
うか? 夜風が頬を撫でる。長かった冬がもうすぐ終わる。
木下弦二が育む歌の数々がそこにあればどんなに幸せなこと
だろう。

〜23日のセットリスト〜

第一部
1 生きものについて
2 アカシアの雨が降る時
3 上を向いて歩こう
4 ハイウェイソング
5 お馬鹿さん
6 冬眠
7 湯けむりの町
8 夏みかん
9 BRIGHT SIDE OF THE ROAD
10 お手紙

第二部
1 遠い願い
2 杉作より
3 トンネル
4 お猿
5 遅刻します
6 私の青空
7 港の見える丘
8 自然ソング
9 おいで、おいで
10 みもふたもない
11 ダーク・マター

〜アンコール〜
1 僕は一寸
2 THAT OLD LUCKY SUN
3 夜明け前


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by obinborn | 2017-02-24 01:14 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)