カテゴリ:one day i walk( 904 )

 

73回めの終戦記念日に

昭和33年生まれの私は考えてみれば戦後13年めに誕生した
典型的な「戦争を知らない子供たち」の一人だった。その
代わり両親や親戚から戦争の悲惨さを直に何度も聞かされ
た。今亡き父は気象庁に勤めていたのでかろうじて兵役は
免れていた。母親は少女時代旧満州に疎開する体験をして
いた。また町のお祭りに行けば普通に傷痍軍人が頭を垂れ
ながら募金を募っていた。片手や片足がない彼らの姿は子
供心に衝撃的であった。私のような戦後第一世代がもはや
60歳近くとなり社会の第一線から退きつつある今、私たち
の親世代に至ってはもはや他界する一方である。こうして
戦争の語り部が少なくなってしまったことを残念に思う。
そのせいか平成生まれの若者たちに戦争のリアリズムが伝
わらないのは仕方ないのかもしれない。

社会が何らかの閉塞感に覆われた時、孤立的愛国主義者が
台頭し人々に連帯を煽る。「美しきニッポン」なる安易な
キャッチコピーが躍り、マイノリティをバッシングする。
学校の教科書から真実が削除され、官僚や政治家から批評
能力が消えてしまう。恐ろしいことにそれが今の日本の現
実なのだ。私個人の力など微々たるものだが、それでも何
らかの牽制役となり、この世界を変えていくことは不可能
ではあるまい。それが私たち戦後第一世代の責務ではない
だろうか。今私はそんなことを考えている。


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by obinborn | 2018-08-15 19:07 | one day i walk | Comments(0)  

再訪:ネッド・ドヒニー『ハード・キャンディ』

関東地方はもの凄い豪雨だったので今日はレコ屋再訪を諦め、
家で『ハード・キャンディ』ばかり繰り返し聞いていた。こ
ういう名盤をすぐに取り出せる自分を褒めてあげたい(笑)
ジャジーな「ヴァレンタイン」でジョン・ガーリン(L.Aエク
スプレス)が叩く以外は、全曲ゲイリー・マラバーがドラムス
を担当しているのが印象的だ。ネッド・ドヒニーはファースト
でもマラバーを全面に起用していたから、何らかの信頼関係が
生まれていたのだろう。マラバーは西海岸のスタジオマンとし
てはゴードンやケルトナーのような超売れっ子という訳ではな
かったものの、ジーン・クラークの『ホワイト・ライト』やヴ
ァン・モリソンの『ムーンダンス』での名演は、数多くのSSW
ファンがきっと胸に刻んでいることだろう。そんなマラバーが
本作のようなホワイトR&Bとバッチリ対応したことに今さらな
がら驚かされる。猛練習をしたのか、元々16ビートへの理解が
あったのかはよく解らないが、ともあれそれは嬉しい驚きだっ
た。『ハード・キャンディ』が最初から最後まで見事に一貫し
た方向性を保っているのは、きっとマラバーの功績に違いない。
サルサ・タッチの「シング・トゥ・ミー」でさえ、そのハマり
まくったドラムは聞き逃せない。そしてデヴィッド・フォスタ
ーのキーボードが時代を切り開いていく。とかく夏の風物詩と
して語られがちな『ハード・キャンディ』だけれども、そこに
白人SSWによる真摯なソウル・サーチンがあったことを忘れて
はなるまい。そのリズミックな語彙の数々は、今も目眩がする
ほど鮮やかだ。そういえばスティーヴ・ミラー・バンドの傑作
『フライ・ライク・アン・イーグル』で素晴らしいドラムスを
披露していたのも、ゲイリー・マラバーその人に他ならなかっ
た。奇しくもそれは『ハード・キャンディ』とほぼ同時期に
生まれた76年のアルバムだった。
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by obinborn | 2018-08-13 19:02 | one day i walk | Comments(0)  

左派・リベラルを覆う「自分たちは正しい!」という病

以前菅野完のスキャンダルについて、何で左派・リベラルは
スルーしているんだ?と問題提議したが、やっと想田和弘氏
からまっとうな意見が出てきた。まずは彼のツイ全文を引用
しておこう「菅野完氏の深刻なスキャンダルが、反安倍派か
らほぼスルーされていることに違和感を覚える。これでは何
をやっても安倍ちゃんを擁護する安倍派と相似形です。安倍
派も反安倍派も、世界を敵と味方に分けて味方の問題には目
をつぶる『部族主義』に陥っているようにみえる」

ここで思い出すのが前回の都知事選での鳥越サンの醜聞だ。
あの時も左派・リベラルは彼のセクシャル・ハラスメント
を無視するばかりか、こういう問題に一番敏感であるはずの
女性たちまでが「今はそういう時ではない。一丸となって我
らの選挙を勝ち抜こう!」などと、めちゃくちゃなことを言
っていた。こういうダブルスタンダードという欺瞞に保守・
右派が反発したのは当然だろう(結果惨敗)

菅野に関しては今回発覚したアメリカ留学時代のDVだけで
なく、以降日本に帰ってきてからも強姦罪で女性から訴えら
れ裁判沙汰になったことが記憶に新しい。たとえ森友問題で
鋭く切り込むジャーナリストであっても、このような悪癖を
持つ男は裁かれるべきだというのがぼくの考えだ。

それにしても左派の総本山とも言うべき想田氏から『部族
主義』と言う内部批判が出てきたのは興味深い。部族をそ
のまま党派性やセクト主義に置き換えても構わない。そして
「自分たちは正しい!」と言う信念や思い込みが、いかに
一方的で脆弱なものかを知って欲しい。浅間山荘から地下
鉄サリンまでの醜悪な事件も、まさに『部族主義』がもたら
した醜悪な結末だった。

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by obinborn | 2018-08-08 04:56 | one day i walk | Comments(1)  

杉田代議士から覗く復古主義

LGBTのことを考えるといつも思い出すのは、ある会社の
事案である。たまたま私が勤めていた企業の得意先だった
ので知るところになったのだが、その得意先のある社員が
ゲイで、しかも女装して営業外勤したのが原因となり解雇
されたのだ。これは裁判にもなったのでひょっとして覚え
ている方がいらっしゃるかもしれないですね。大げさに言
えば人権と社会通念との戦いでもあったが、まあ自分の会
社にオカマちゃんが営業に来れば、大抵の人は善悪以前に
ただひたすら狼狽するだろうし、クビにした経営者の判断
に(その立場だったら余計)傾いたかもしれない。

今回の杉田水脈代議士の発言に関しては、日本の保守層に
根強く残っている「産めや増やせや」「男は働き女は家庭」
という通念を吐露したもので、驚くに値しない。70数年前
まで富国強兵のスローガンを掲げていた国の価値観がそう
簡単に変わるとは思えないからであるが、国が何らかの閉
塞に陥ると彼女のような復古主義が台頭してくるという点
は記憶に留めておきたい。


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by obinborn | 2018-07-30 07:15 | one day i walk | Comments(0)  

Just My Imagination

この一ヶ月で最も心に残ったのが、矢作史生さんの音楽論考
だった。彼はブルース・スプリングスティーンのBobby Jean
について、およそ以下のように考察する「青年期に於ける友情
と別れを主題にしたこの歌には実在のモデルが存在する。しか
し、この歌は聞く者一人一人にそれぞれのBobby Jeanを思い
起こさせる力を持っている」と。そう、まさに私たちにはかつ
て同じような服、同じような音楽、同じような映画を好んだ友
がいただろう。この歌はそうした多感な青年どおしが、時の流
れとともに離れ離れになっていく痛みを歌っている。互いが出
会った時の様々な光景を喚起させながら、最後のトドメが「さ
ようなら、ボビージーン」という激烈な歌詞であり、かつて私
も胸を抉られるような感動を覚えたものだ。

ところが、最近の音楽記事は逆に実在のモデル探しをし、それ
を知識の披瀝と言わんばかりに自慢する傾向にある。そうした
週刊誌的な種明かしが、どれほど聞き手のイマジネイションを
奪っていくかをジャーナリズムの人間はもっと考えた方がいい。
それは昔私がポール・ウィリアムスの音楽評論から学んだこと
とも重なる。ウィリアムスはディランのMr.Tamblinmanについ
て麻薬のディーラーであるだろう、といった詮索(犯人探し)
的だったかつての自分を恥じ、こう書き留める「僕はまるで
夜はいつも真っ暗だと信じていた子供のように愚かだった。
今僕はこの歌をあるがままに受け止める。そう、ここにあるの
はなだらかな自己放棄の感覚なのだ」と(『アウトロー・ブル
ース』より)

以前TAP OF POPSの記事が「ぼくの好きな先生」には実在する
人物がいることを種明かしていたが、忌野清志郎が生きていた
ら激怒したに違いない。あれほど慎重に特定のモデル探しから
距離を置き、言葉を選びながら書いた歌詞がこれでは台無しで
あ〜る。そう、R.Cサクセションの「ぼくの好きな先生」は、
"煙草と絵の具の匂い”のする学校の教室へと私たちを連れ戻し、
当時いただろうちょっと風変わりな先生を想像させる。イメージ
豊かに描いてみせる。歌のイマジネーションとはそういうものだ。私たちはそれぞれが想像するBobby Jean、Tamblinman、「ぼくの好きな先生」を信じている。

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by obinborn | 2018-07-26 16:59 | one day i walk | Comments(0)  

キャンディ・ステイトン『Stand By Your Man』

念願叶って本日キャンディ・ステイトンのfame原盤
『Stand By Your Man』(ST-4202)を購入しまし
た。かつて日本のvivid soundsが本作をリイシューし
た86年頃呆れるほど親しんだものですが、米オリジナ
ル盤はあまりにもプレミアムな高嶺の花でした。しか
し本日御茶ノ水のユニオンに行き、¥2,600でようやく
手を打ったのです。

時は69年。fameはこれまで提携関係にあったアトラン
ティックとの契約を打ち切り、新たにキャピトルを配給
先とします。規格番号がSDからSTに変化したのはそう
した事情からですが、アラバマ州ハンスヴィルに生まれ
れ、10代の頃からゴスペル・グループで歌っていたキャ
ンディがソロ・デビューしたのが、まさにこの時期でし
た。タミー・ウィネットのカントリー・ヒットStand By
Your Manを見事なサザン・ソウルに変換した力量にまず
驚かされますが、それはまだ序の口で、バラードのHow
Can I Put On The Flame(When You Keep The Fire
Burning)に移行するA2で、いきなりアルバムは頂点に
達します。この苦味に満ちたスロー曲でのキャンディの
純な歌いっぷり、手垢に塗れていない表現力に本物のデ
ィープ・ソウルを感じてなりません。他にもブルージー
なI'm Just A PrisonerやHe Called Me Baby、跳ねる
ビート感が可愛らしいToo Hurt To Cryなど、起伏豊か
にアルバムは進んでいきます。ところでキャンディはク
ラレンス・カーターの妻(のちに離婚)としても知られ
ていますが、例えばクラレンスの代表曲Slip Away風に
迫るMr.And Mrs.Untrueでは、クラレンス得意のオブ
リ奏法が聞こえるといった具合に興味は尽きません。そ
こら辺のことを突っ込んだインタビュー記事があればぜ
ひ教えて頂きたいものです。

ところで69年といえば、映画『黄金のメロディ〜マスル
・ショールズ』で描かれていたように、 フェイムの創始
者であるリック・ホールの独裁体制に嫌気が差したスワ
ンパーズ(ジョンソン=フッド=ホウキンズ=バケット
ら)が、新たにマスル・ショールズ・サウンド・スタジ
オを、シェフィールドにて立ち上げる時期と重なります
よね。そうした新たな門出に動ずることなく(実際は心
穏やかでなかったのでしょうが)徹頭徹尾フェイムなら
ではのビシッと締まったリズム隊(ロウ=ボイス=ブラ
ウン=アイヴィら)で固めた本作には、やはりリック・
ホールの意地が感じられてなりません。かつて筆者はそ
んなホールを「ひとつの時代しか生きられなかった男」
と書いたことがありますが、時代が激しく移り変わって
いった60年代の終盤に、リック・ホールの叡智とキャン
ディ・ステイトンのピュアな歌とが奇跡のように結晶し
た本作『Stand By Your Man』が生まれたことに感謝
したい気持ちでいっぱいです。

レーベルには誇らしくこう記されています。Recorded
At Fame Recording Studios 603 E.Avalon Ave.Mus
cle Shoals,Ala と。そしてProduced And Arranged
By Rick Hallと。


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by obinborn | 2018-07-21 18:30 | one day i walk | Comments(0)  

『ペット・サウンズ』再び

鹿と戯れるこのジャケットをパロディにしたアイドル・
グループの作品を見かけたことがある。念には念をとい
うことだろうか、アーティストとタイトルの文字フォン
トまで精巧に似せたそれを眺めながら、『ペット・サウ
ンズ』が発売された1966年から随分と時間が経ってし
まったことを知らされた。

あまりに語られ過ぎたアルバムであり、そこに付記すべ
きことはもう殆ど残されていない気がする。しかし、彼
らも当時はいわゆるアイドル・グループだったことを覚
えておきたい。ジャケットを裏返すと侍に扮したメンバ
ーの写真が目に入ってくる。こうした無自覚さと実際の
音楽との落差にビーチ・ボーイズ、つまりリーダーであ
ったブライアン・ウィルソンが置かれていた当時の混沌
とした状況を伺い知ることができる。

音楽自体がロック・バンドのフォーマットを離れ、オー
ケストレーションを用いたシンフォニックな響きを重視
している。ニール・ヤングが脚本を手掛けた映画『過去
への旅路』に使用されたLet's Go Away For Awhileなど
最たるもので、歌詞に邪魔されないインストゥルメンタ
ルの作品だけに、かえって抽象的な美しさを増した。

ニール・ヤングといえば、彼がスティルス・ヤング・バ
ンド時代に作ったLong May You Runには、ブライアン
の独白とも言うべきCaloline Noのフレーズが挟まれてい
た。旧友であり同じバンド・メイトだったスティーヴン・
スティルスに向けて、ニールは「きみも長い時間を駈け
抜けてきたんだね」と語り掛け、労わりの感情を表す。
そこに被さってくるのが、まさにCaloline Noのメロディ
であり、かつては犬猿の仲と噂されたニールとスティー
ヴンの溝を埋めるかのようなドラマを想像させた。

何やら『ペット・サウンズ』本体というよりは余談が中
心になってしまったが、上記のような物語を恐らく聞き
手の数だけ生み出したという点でも、時間という試練を
乗り越えた素晴らしいアルバムだと思う。

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by obinborn | 2018-06-21 04:07 | one day i walk | Comments(0)  

6月10日はロッキン・アフタヌーンでした!

今日はロッキン・アフタヌーンのギグ&DJでした。
ロス・ロイヤル・フレイムズ、ザディコキックス、
ザ・ハート・フロム・ア・スタングのバンドの皆さん、
二見潤さん、knittersさんのレコード・セレクター、
そして何よりも来てくださった方々、主催されたHさん、
ありがとうございました!私は30分ほど回させて頂き
ました。以下プレイリストです。

*    *    *

James Brown&theFamous Flames/Night Train
The Carter Brothers/Southern Country Boy
Spencer Bohren/Straight Eight
Electric Bluebirds/Alligator Man
Dave Edmunds/Louisiana Man
Charles Man/Walk of Life
Gary U.S Bonds/Jole Blon
Steve Jordan/Why Can't Be A Friends?
Clifton Chenier/Bon Ton Roulet
Fats Domino/Be My Guest
Fats Domino/I'm Gonna Be a Wheel Someday


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by obinborn | 2018-06-10 22:14 | one day i walk | Comments(0)  

トランプ政権時代のブルーズ〜ライ・クーダー『放蕩息子』を聞いて

ライ・クーダーの新作『The Prodigal Son〜放蕩息子』
が素晴らし過ぎます。2012年の前作『Election Special
〜選挙特報』は力感漲るアルバムだったけど、今回も予想
を大きく上回る出来栄え。個人的にはまるで前作と地続き
のような逞しい印象を受けました。すなわち労働者や非正
規雇用者(私なんか日雇いワーカーですよw)など社会的に
弱い立場の人間の側に立ち、初期を思わせるシンプルなブ
ルーズ、ゴスペル表現のなかでテーマを際立たせています。

60年代にスタジオ・ギタリストとして多くのセッションを
こなし、70年にソロ・デビューしてからは実り豊かな時代
を過ごし、80年代には映画音楽へと視野を広げた。90年代
にはブエナ・ベスタに象徴されるようなワールド・ミュージ
ックとの接点を持ち、以降はややコンセプトを優先させたア
ルバムを紡いだ。今までのライの歩みをざっくり振り返って
みると、そんな印象を受けますよね。

無理な音楽的越境がないことが『放蕩息子』の生命線ではな
いでしょうか?ヴォーカルにしてもギターにしてもごく自然
体であり、未知の音楽に誘ってやろうという”さもしさ”より、
プリミティブな社会的な動機が音楽の大きな背骨になってい
ます。

もともとライは30年代や40年代の不況時代に歌われたブルー
ズやフォークに共感を寄せた人でした。たとえ自分の印税に
結びつかなくとも、そのような古く埋れた曲をメジャー・フィ
ールドで展開したところが画期的でした。そのことを振り返っ
てみると、今回の『放蕩息子』で彼が再び原点に立ち戻ろう
とした姿勢が、ごく自然な回帰に思えてなりません。

恐らく『放蕩息子』はトランプ政権時代に生まれた鬼っ子的
なブルーズなのでしょう。「神様とウディ・ガスリー」には
こんな歌詞が出てきます「ねえ、ガスリーのTHIS LAND IS
YOUR LANDを歌っておくれ。やがて専制君主は失脚するだ
ろうね。ガスリーさん、あなたは夢見る人だった。そして私
もまたこの社会を良くしようとしているドリーマーなんです」

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by obinborn | 2018-06-04 20:06 | one day i walk | Comments(0)  

4月27日のサーディンヘッド

音の粒子が降り注ぐ夜だった。そのひとつひとつが繊細であり、
骨太であり、山あり谷ありの楽曲のなかで一枚の大きな絵を描
き出す。そんなサーディンヘッドのライブを27日は下北沢のrp
mにて。複雑な構成を伴った変拍子の嵐もあれば、綺麗なメロ
ディが浮かび上がってくる場面もある。そんな変幻自在のサウ
ンドスケープに時の経つのを忘れた。

誰もいない放課後の教室で、一人ギターを抱えた青年がいる。
無口な彼は思うように言葉を発することが出来ない。そう、例
えば自分のこれまでのことや、これからのことに関して。それ
でも彼はギターを弾き出す。幾多のジーニアスたちの演奏に慄
きつつも、いつしか自分の語法を身に付けて。


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by obinborn | 2018-04-28 06:57 | one day i walk | Comments(0)