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Sweet Soul, Blue Beat〜虹のような人、佐野元春

佐野元春の30年を凝縮した新しいベストアルバム
『ソウルボーイへの伝言』が今月29日に発売されます
もしよろしければ 聞いてみてください
ライナーノーツは ぼくが書かせていただきました

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ことさら大上段に空疎なメッセージを掲げるのではなく
佐野はある種の切迫感とともに歌の主人公たちに生命
を与えていった 一見平易な言葉の連なりが 激しく叩
き付けるようなビートに導かれて突然キラキラと輝き始
める ロック音楽が生み出すそんな虹のような時間の共有
こそが 佐野元春を体験するということに他ならなかった

佐野元春が歩んできた30年は 砂漠のなかに眠ってい
る水脈を掘り起こしていくような作業の連続だった 
もっともらしい絶望よりは手のひらに残っているはずの
希望を見つめ 選び取りながら たとえ一人暗く深い井戸
に落ちてしまいそうなときにも”君”とのつながりを強い
気持ちで求めながら  彼の音楽はいつもそんな強固な
意志を秘めている 佐野元春はきっとこれからも昨日
のように今日のようにそして明日のように歌っていくこ
とだろう

小尾 隆 (ライナーノーツより抜粋)

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# by obinborn | 2010-09-17 20:19 | rock'n roll | Comments(4)  

1958年のチャック・ベリー〜4ビートの時代

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チャック・ベリーのセカンド アルバム『1ダース一杯の苺たち』
は1958年発売  奇しくも私が生まれたのと同じ年にリリース
された ちなみにマーシャル・チェスが”お気に入りの一枚”
でもある

「Sweet Little Sixteen」と「Reelin' And Rockin'」がAB面のスターター
途中に挟まれるのはブルーズ・インスト「Blue Feelings」やジェフ
ベックが「Jeffs'Boogie」へと盗用した「Guitar Boogie」そしてラテン
風味の「La Junda」あるいは小唄っぽいノヴェルティ「It's Don't
Take But A Few Minutes」それらもチャックの音楽背景を物語る

さらにスウィング ビートの粋を伝える「Rock At The Philharmonic」が
素晴らしい ラファイエット リークのピアノやフレッド ビロウのドラムズ
からは4ビートの時代の匂いが香気とともに立ち上がってくるよう

むろんビートルズで知られる「Rock'N Roll Music」も収録
ビートルズのヴァージョンは8へと振り切られそのなかで
ジョンのあの熱唱が躍動する

ベリーからビートルズの「Rock'n Roll Music」までおよそ5、6年
その歳月の間に 時代は4から8ビートへと大きく舵を切っていった

# by obinborn | 2010-09-17 13:29 | rock'n roll | Comments(4)